文法・品詞別(形容詞)

形容詞について④(格の総まとめ、つまりひたすら一覧表)

ひたすら形容詞格変化表

6つの変化タイプ

本サイトでは形容詞の格変化タイプを6つに分けました。

  1. 赤色タイプ―красный(硬変化I)
  2. 金色タイプ―золотой(項変化II)
  3. 紺色タイプ―синий(軟変化)
  4. スキータイプ―русский(混合I)
  5. ビッグタイプ―большой(混合II)
  6. グッドタイプ―хороший(混合III)

が基本形(男性・主格形)です。は「正書法」の関係で混合しているように見えるため、6種類も覚えるのは無理~~~という方は、まずを覚えましょう。

また、カッコの中にあるのは一般的な教科書で見られる名称です。覚えやすい方で覚えてください。

語幹と語尾

さて、語形変化で大事なのが「語幹」と「語尾」を見分けることです。形容詞・男性主格形の語尾は次の通りでした。

  • ый
  • ой
  • ий

そして、この語尾を除いた部分は「語幹」となります。例えば……

  • красный → красн – ый → 「красн」が語幹
  • золотой → золот – ой → 「золот」が語幹
  • синий → син – ий → 「син」が語幹

語幹に変化語尾をつけていくことになります。ちなみに、形容詞の格変化は24変化ということでしたが、語幹が変わらない、アクセントが移動しないという点で名詞の変化よりずっと楽に覚えることができます。がんばれ!

赤色タイプ(の語尾)

男性 中性 女性 複数
主格 ый ое ая ые
生格 ого ого ой ых
与格 ому ому ой ым
対格 ый / ого ое ую ые / ых
造格 ым ым ой ыми
前置格 ом ом ой ых

男性対格形と複数対格形は2種類あります。この形容詞がヒトを修飾するか、モノを修飾するかで、形容詞の形が決まります(名詞の活動体・不活動体についてはこちら)。形容詞だけでは形が決められないのです。

金色タイプ(の語尾)

男性 中性 女性 複数
主格 ой ое ая ые
生格 ого ого ой ых
与格 ому ому ой ым
対格 ой / ого ое ую ые / ых
造格 ым ым ой ыми
前置格 ом ом ой ых

男性主格形(+対格形)以外は赤色タイプと全く同じです。違うところといえば、アクセントが常に語尾にあるということです。男性対格形、複数対格形が2種類あるのは、「赤色タイプ」にあるとおり、名詞の活動体・不活動体と関係しています。参照はこちら

紺色タイプ(の語尾)

男性 中性 女性 複数
主格 ий ее яя ие
生格 его его ей их
与格 ему ему ей им
対格 ий / его ее юю ие / их
造格 им им ей ими
前置格 ем ем ей их

男性対格形と複数対格形は2種類…… はい、こちら参照です!

スキータイプ(の語尾)

男性 中性 女性 複数
主格 ий ое ая ие
生格 ого ого ой их
与格 ому ому ой им
対格 ий / ого ое ую ие / их
造格 им им ой ими
前置格 ом ом ой их

これは語幹が「к, г, х」で終わるものがすべて当てはまります。「基本は赤色タイプなのに、正書法の関係でこんなになっちゃうタイプ」です。

このタイプの形容詞は、「ский」で終わるものが大半を占めているので、「スキータイプ」と命名しました。

男性対格形と複数対格形は2種類……については、こちら

ビッグタイプ(の語尾)

男性 中性 女性 複数
主格 ой ое ая ие
生格 ого ого ой их
与格 ому ому ой им
対格 ой / ого ое ую ие / их
造格 им им ой ими
前置格 ом ом ой их

語尾にアクセントがある「金色タイプ」の一種といえるでしょう。語幹が「г, к, х, ж, ч, ш, щ」、つまり正書法に引っかかる文字で終わり、語尾にアクセントがあればみんなこのタイプになります。

男性対格形と複数対格形は2種類……は、こちらをご参照!

グッドタイプ(の語尾)

男性 中性 女性 複数
主格 ий ее ая ие
生格 его его ей их
与格 ему ему ей им
対格 ий / его ее ую ие / их
造格 им им ей ими
前置格 ем ем ей их

これは語幹が「ж, ч, ш, щ」で終わるものがすべて当てはまります。「基本は紺色タイプなのに、正書法の関係でこんなになっちゃうタイプ」です。

男性対格形と複数対格形は2種類……については、こちら

以上、形容詞の格変化表でした。

 

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